11月22日(土)に横浜アリーナにて開催された、アニメミュージックの祭典「ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA」。「アニメミュージックの魅力を世界へ」をコンセプトに開催され今年で6年目を迎える本イベントに、好評放送中のTVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』のOPテーマ「BLAZING」を歌うGARNiDELiAが出演した。
今回初参加となったGARNiDELiAは、なんとトップバッターに続く2番手で登場。TVアニメ「キルラキル」OPテーマの「ambiguous」と「BLAZING」、そして恒例のコラボコーナーでは、春奈るなさんと「とある科学の超電磁砲」のOPテーマ「only my railgun」を披露した。
ステージを終えた後、お2人の元へ伺い、ライブの感想を尋ねてみた。
メイリア: 「こんなに大きなイベントに出させて頂くのは初めてだったのですごくドキドキしていたのですが、ステージに出たら皆さんが温かくて、声援を送ってくれたりペンライトを振ってくれたりしてふっきれました。初参戦なのにすごく楽しかったです。」
toku:「皆さんのおかげで大きい会場なのに、近い距離感でパフォーマンスできた感じがしましたね。」
しかも出番は初出場にして2番目という重要なポジションだったが、そのことについては
メイリア: 「2番目だと聞いたときに、会場を盛り上げ担当だなって思いました。最初の方はどれだけ盛り上げられるかが鍵だと思っていたので、初参戦の私たちで大丈夫なのかなって。でも皆さんの笑顔が見られて楽しんでもらえているのが伝わってきたので、良いライブができたのではないかなと思います。」
と振り返る。
ライブの魅力のひとつといえば、観客が振るペンライトの“海”だ。これを銀河や天の川みたいと例える人も多いが、今回も「星みたいに見えていたので、あれだけ数があると宇宙の中で歌っているみたいな感覚だった。」という。特に、「歌詞の『宇宙(ソラ)見上げては祈ってた 僕は飛ぶ』のところがぴったりで、空間に酔いしれながら歌いました。」と語ってくれた。
“宇宙”というのは、まさに『ガンダム』のOPテーマである「BLAZING」のイメージ通りだ。ステージでも星空や流星のような映像がバックに流れ、Music Videoも宇宙をテーマにしており、茨城県鹿嶋の宇宙センターにあるパラボラアンテナをバックに撮影したという。『Gのレコンギスタ』とのタイアップが決まる以前から宇宙をテーマにした曲が多く、すごいジャストなコラボだねと話していたそうだ。
また、今回のステージでは、曲だけで聞くよりもさらに、力強さや「強く生きていこう」というメッセージが伝わってくるような気もした。
メイリア: 「歌詞も、曲を聞いてくれている間だけでも、強くなれたり前を向こうって思ってくれたりとか、迷うこととか悩むことも沢山あるけど、それでもやっぱり生きていかなきゃいけない、強く生きていこうねっていう想いが伝わればいいなって作詞しました。ステージではそれをより伝えられるように、一人ひとりの目を見て歌いました。」
そして、ライブではキーボードを披露するtokuさんだが、メイリアさんいわく、「いつも動かないんですけど、ライブだとノリノリで、すごい動く(笑)」そうだ。tokuさん本人も、
toku: 「ライブだとオーディエンスの熱さみたいなものが伝わってくるので、それに感化されて動きも大きくなる。やっぱりステージは楽しい。」
という。また「BLAZING」の演奏のポイントを聞いてみると、
toku: 「ガルニデの曲の中でも一番BPMが早いので、勢いも大事だけど、細かいフレーズも肝だったりするのでその辺をなぞって頂けたら。」
と話してくれた。
そんなお2人に今後のライブの挑戦を尋ねてみると、「横浜アリーナでワンマンをやりたい!」という答えが。他にも、
メイリア: 「ガルニデの楽曲の世界観は『BLAZING』に限らず“宇宙”や“星”をテーマに歌うことが多いので、プラネタリウムライブをやってみたい。アコースティックが見たいと言ってくれるファンの方もすごく多くて、ガルニデって激しいイメージを持たれてる方が多いと思うので、ゆったりしたライブもやってみたい。プラネタリウムでアコースティックができたら最高だなって。」
と夢を語ってくれた。
さらに、今回はガンダムインフォのインタビューということで、『ガンダム』との最初の出会いや思い出について聞いてみた。
toku: 「今年36歳なので、1stの再放送を朝見て学校に行くという感じで、『ガンダム』とともに育ってきた感じがある。なので、日本を代表するアニメに携われるというのはやはりすごく嬉しい。しかも富野監督だし。」
とtokuさんが言うと、メイリアさんも「プレッシャーもないわけではなかったけど、嬉しさも大きかった。」と頷く。
一方メイリアさんは、主題歌から『ガンダム』を知っていったとのことだ。
メイリア: 「『ガンダム』の主題歌を担当するアーティストさんは素敵な方が多くて名曲が多いというイメージだし、『ガンダム』と音楽の親和性はすごく強いと思っていました。なので、その歴史の中に自分たちの名前を刻むことができたのは、ありがく光栄です。」
これまでのアニメタイアップ曲では、テーマだけをもらって作ることが多かったそうだが、今回は事前に富野総監督に会い、1ヶ月近くやり取りを重ねて作ったという。
メイリア: 「送った歌詞に、『ここの漢字は違うものにしよう』、『ここの語尾はもうちょっと強くしよう』などと意見を頂き、私もああしてみよう、こうしてみようと何度も繰り返して、小さい子にもわかりやすいように、という思いで作っていきました。」
さらに、2人は「複雑なものがなくなってストレートになった分、ある意味良い感じで熱い曲になった。」と口をそろえる。そして、そんな「BLAZING」だからこそ「貴重なコラボレーション」になったという。
最後に、ガンダムファンに向けてメッセージをもらった。
メイリア: 「『ガンダム Gのレコンギスタ』は、ガンダム35周年、そして富野監督が久しぶりに手がける作品ということで、ガンダムファンの方々にとってはすごく熱い作品だと思っています。私たちのことを知らなかった方がほとんどだったと思うけど、全力で精いっぱい、誠心誠意込めて作った楽曲、富野監督とも一緒に作ったと言っても過言ではないくらい密に連絡を取り合って、詞も曲も試行錯誤し色々な想い、熱い想いを込めて作ったので、ぜひガンダムファンの方にも好きになってもらえたら嬉しいなと思います。聴き込んで体に馴染ませて、ぜひカラオケでも歌ってください!」
ライブのフィナーレで、メイリアさんは「初参戦でドキドキしてたけど、本当に温かく迎えてくれて、楽しい時間を共有できて幸せでした。」と挨拶。最後に出演アーティスト全員で「ルパン三世のテーマ」を歌い、21組のアーティストによる約6時間半に及ぶステージは幕を閉じた。
なお、ライブの模様は、2015年1月17日(土)に「BSスカパー!(BS241)」にて「ダイジェスト版」が、2015年2月28日(土)にはアニマックスにて「ライブ&ドキュメント版」が放送される予定となっている。今回残念ながら参加できなかった人や、熱いステージをもう一度観たい人は、ぜひともチェックしてみよう。
また、GARNiDELiAは、来年2015年1月21日(水)にメジャー1st Album「Linkage Ring」を発売する。初回生産限定盤には、10月にTSUTAYA O-WESTで行われた初のワンマンライブ「stellacage」の映像3曲も収録予定。
さらに、2015年2月11日(水)には東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「stellacage vol.II」の開催が決定しており、チケット一般発売日は追って発表される予定となっている。
この他、12月23日(火・祝)には「ドワンゴクリエイティブスクール」主催の「LIVE DAM presents『DCS Rally Entertainment 2014~Rise』」へ、2015年2月15日(日)には日本レコード協会主催の無料ライブイベント「Coming Next 2015」への出演も決定しているので、こちらもぜひチェックしてみよう。
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