全国15館にてイベント上映中！「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」舞台挨拶レポート

全国15館にて2週間限定のイベント上映がスタートした『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』の舞台挨拶が、本日6月26日（日）に東京・新宿ピカデリーで開催された。

累計発行部数200万部を誇る太田垣康男先生の大人気コミックスを、『機動戦士ガンダムUC』を手がけたサンライズ第1スタジオがアニメ化する『機動戦士ガンダム サンダーボルト』。有料配信中の全4話に新作カットを加えたディレクターズカット版『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』は、イベント上映に加えて、初回限定版Blu-rayの劇場先行販売、セル＆レンタルでの有料配信を実施中だ。


舞台挨拶には、漫画原作・デザインを手がける太田垣康男先生、松尾 衡監督、そして2人の主人公であるイオ・フレミング役の中村悠一さん、ダリル・ローレンツ役の木村良平さんが登壇。満席の会場に向けて感謝とともに挨拶した。

今回は出演声優2人が登壇していることから、まずは声の話に。本作はプレスコと呼ばれる方法がとられており、まず先に声の収録が行われたとのことだ。収録時は相手の声を聞き、演技を見ながら掛け合っていたこと、叫ぶシーンは大変だったが楽しかったと振り返る。
松尾監督は2人を選んだ理由について、男性の場合は掛け合っていると声が似てくる傾向があるので、声質が被らないような人選にしたとコメント。また、収録自体はスムーズだったが2人とも人気があり忙しいため、スケジュール調整が一番大変だったと語る。
一方、太田垣氏は「マンガではもっとオッサンのイメージだった。マンガと比べて若くて驚いた」とのことだ。松尾監督が「マンガでは自分の声でセリフを考えるからですよ」とツッコむと、「確かに女性キャラもオッサンの声でした」と返して会場の笑いを誘う。

全4話をまとめた『DECEMBER SKY』と1話ずつの配信との主な違いについては、「フルアーマー・ガンダムとサイコ・ザクの戦闘」と「エンディング」を中心に、新作カットを加えて増やしている点が挙げられた。
松尾監督は「話の間を繋ぐ接着剤のようなシーンよりも、新しい画の方がお客さんも楽しめる」という思いで新作カットに着手したが、実際に作業を始めたのは第4話公開後なので、とにかく時間がなかったとのことだ。「本当はもっと長かったけど小形プロデューサーにカットされた。最初は恨んだけど、もし全部作っていたら間に合わなかったので良い判断だった」と、薄氷を踏む思いだった制作時を振り返る。
なお、エンディング以降には“あんなMS”や“こんなMS”が登場しており、太田垣氏が「あれを見るとここで終わらないですよね…？また2人に声をあてて頂きたいなと思うので、監督よろしくお願いします！」と、続編へのラブコールを送ると、「自分も歳なのでやるなら早くやりたいですね」と返す場面も。そんな続きを予感させる映像を、ぜひ劇場や配信で観てもらいたい。

また、監督自身も「うまくいった」と自負する再編集についても話がおよび、「配信で各話は観たけど、どのシーンが何話か分からなかった」（中村）、「後半の表情が激しくなるところは、第4話だけで観るとやや違和感があったが、劇場で観るとしっくりする。感情の昂りにピッタリあって新鮮に感じられた」（太田垣）という。ディレクターズカットならではの“妙”も必見だ。

最後に各人より一言ずつコメントがあり、盛況となった舞台挨拶は幕を閉じた。


太田垣康男
「サンダーボルト」は地獄のような戦争の狂気を描いているので、飲み込み辛い作品かもしれません。でも今時の映画やアニメでは表現できない部分まで踏み込んだ、パワフルなものになっているので、ぜひ観てもらいたいと思います。


木村良平
改めて4話を繋いでという、見に来るにはハードルの高い作品だと思っていましたが、会場に入った時のピリッとした空気を感じると、伝わった、お届けできたのかなという気がしました。
劇場では「サイコ・ザク」の限定ガンプラも販売しているので、そちらもよろしくお願いします。


中村悠一
いったん一区切りではあるけれども、続きがあれば僕は新しいガンダムに乗れるはずなので、ぜひ続編に期待したいと思います。
引き続き応援よろしくお願いします。


松尾 衡
今回は“サンライズ第1スタジオが贈る”とありますが、1スタは本当にスゴイです。良い作品を作るには、優秀なクリエイターを集めるだけではなく、制作側の優れた管理能力が必要になります。クレジットにあるプロデューサー以下、制作陣の名前にも注目してみてください。
今日は朝早くからありがとうございました。





『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』のイベント上映は、7月8日（金）までの2週間限定で実施中だ。
全国15館の劇場では、初回限定版Blu-rayの先行販売に加えて、「HG 高機動型ザク“サイコ・ザク”（GUNDAM THUNDERBOLT Ver.）劇場限定リミテッドクリアVer.」や、完全生産限定アナログレコード「オリジナル・サウンドトラック『機動戦士ガンダム サンダーボルト』菊地成孔」、各種グッズを販売。さらに、入場者特典として複製原画やコマフィルムも配布している。

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY Blu-ray Disc COMPLETE EDITION
（初回限定生産）


【発売日】
○上映劇場にて6月25日（土）最速先行販売開始（先行販売は数に限りがあります）
○バンダイビジュアルクラブにて7月2日（土）発売
　 販売サイト … 特設サイト / プレミアムバンダイ支店

【価格】
10,000円（税込）

【初回限定特典】
○カトキハジメ描き下ろしBOX
○特典ディスク「一年戦争に挑んだ者たち～Documentary of Thunderbolt～」
　 （74分） / リニアPCM（ステレオ） / AVC / BD25G / 16：9
○絵コンテ集（第1話～第4話）
○アニメーションワークス（原画やスタッフインタビューなどを掲載した108P冊子）

【特典】
○太田垣康男描き下ろしスリーブケース
○高谷浩利・仲盛文 描き下ろしインナージャケット
○特製ブックレット（16P）
○オーディオコメンタリー（行成とあ / 大原さやか / 松尾衡 / 小形尚弘）
○予告集 / PV集 / CM集

※本商品は、イベント上映を実施する劇場ならびに、バンダイビジュアルクラブ、BVCプレミアムバンダイ支店以外での販売は予定しておりません。
※本商品は、初回限定生産になります。バンダイビジュアルクラブの予約締切日以降については、ご注文をお受けできない場合があります。
※仕様などは予告なく変更となる場合があります。

イベント上映1週目販売プラモデル（6月25日～）
HG 1/144 高機動型ザク“サイコ・ザク”（GUNDAM THUNDERBOLT Ver.）劇場限定リミテッドクリアVer.


イベント上映2週目販売プラモデル（7月2日～）
HG 1/144 フルアーマー・ガンダム（GUNDAM THUNDERBOLT Ver.）劇場限定リミテッドクリアVer.


【価格】
各3,000円（税込）

完全生産限定アナログレコード
オリジナル・サウンドトラック「機動戦士ガンダム サンダーボルト」
菊地成孔


【発売日】
2016年6月24日より上映劇場限定で販売

【価格】
4,630円（税抜）

【品番】
VRJ7-1

【発売・販売元】
Sony Music Artists / TABOO

【収録曲】
Side A
01. サンダーボルト・メインテーマ用
02. 戦闘中（激戦状態）用
03. SE 1 1950年代擬似（フル・アコースティック）
04. 戦闘開始用
05. 戦闘配置用
06. 出撃用
07. SE 2 2050年代擬似（フル・エレクトリック）［short ver.］
08. 白い部屋

Side B
09. あなたのお相手
10. イエスのガール
11. 女の子に戻るとき
12. 年寄りになれば
13. ただ泣くだけ
14. 月のカクテル
15. ただ二人だけ

詳しくは、サンダーボルト公式サイトの 「INFORMATION」をご覧ください。


なお、今回の舞台挨拶は公式ファンクラブアプリ「ガンダムファンクラブ」にて、後日会員向けに配信される予定となっているので、会場で参加した人はもちろん、遠方で行けなかった人、都合で行けなかった人も、ぜひ「ガンダムファンクラブ」に入会して観てみよう。

▼ ガンダムファンクラブ
http://www.gundamfc.com/